ブログ
高血圧症
冬になり寒くなると上がるものと言えば、光熱費と血圧ですね😁🙇🏻♂️
今日は高血圧に関して少し、話をしたいと思います。高血圧は日本人で最も多い病気で約4300万人の患者がいると推定されています。日本人の約1/3が高血圧になっており、そのうち900万人程度が治療を受けています。残りの3400万人は自覚症状が乏しいため、放置しています。これが高血圧症がサイレントキラーと呼ばれる所以です。収縮期血圧(最高血圧)/拡張期血圧(最低血圧)が140/90以上を高血圧の目安にしています。家庭血圧なら135/85以上を目安にしています。ただし、過度の緊張、痛み、ストレス、寒さ、寝不足などなく、安静にした状態で計測します。よく歩いて来てすぐ、息が弾むような状態で測ったりするとそれだけで血圧は上がるように交感神経が優位になっています。デイケアやデイサービスで血圧測定する場合は、着いてすぐはかるのではなく、一旦休憩してから測定しましょう。また高血圧は一度の血圧で診断するものではありません。通常、治療が必要な基礎疾患がない本態性高血圧症の場合、安静時の血圧が3カ月以上にわたって高い時に初めて高血圧症治療開始します。健診で一度血圧が高かったからと言ってすぐに高血圧症治療開始ではありません。あと手首で簡易式の血圧測定では血圧が高く出る傾向にあるので注意しましょう。高血圧症のほとんどの方は遺伝、食塩過剰摂取、肥満、ストレス、喫煙など様々な要因が組み合わさっていることが多いです。まずは、運動習慣(ウォーキングや筋肉トレーニング)を週3回30分以上、取り入れること、間食や過食(お腹一杯なのにスイーツは別腹とか残すのもったいない文化をやめる)、アルコール、ジュースなどの見過ぎを見直しましょう。喫煙している方は禁煙や減塩の努力が必要です。それでも下がらない高血圧症に関して初めて治療介入となります。高血圧、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、腎臓病と高血圧は動脈硬化の進行による病気とも言え、それを放置しておくことにより、今後の人生で起こりうる危険なそれらの病気を未然に防ぐことが一番の治療目的だと思います。詳しいことは外来で、ではでは👋